地味に役立つ一冊「ARM組み込みソフトウェア入門」

ARMプロセッサの各バージョンのアーキテクチャの話から、アセンブラレベルでの最適化方法、アセンブラ命令リファレンスなど、ARMチップでシビアなプログラムを書いている人には地味に役立つと思う本。

実際、C/C++コンパイラが吐き出す最適化アセンブラコードより、さらに最適化が必要なシチュエーションくらいでしか出番はあまり無いのかなぁ...とも思う。だけど、以外とそういう場面があったりするのよね...。

CPUパワーがそれほど高くないハードで、重い処理を一定のパフォーマンスで動かしたいという要求があったときなんかには、本当にギリギリまでチューニングしてみてOK/NGのジャッジをしないといけないとか。

この本でもC言語でのコードの書き方と出力されるアセンブラコードの違い、そして最適化のための方法が章を立てて書かれているので、こういうチューニングが必要な仕事がたまにある人は持ってても良い本かも。でも逆にそこまでカリカリにCPUの細かい所まで意識しなくてもいい場合には出番の無い本でもある。

ARMの人が執筆、翻訳をしているので内容に信頼性はあるだろうし、英語のチップリファレンスを読まなくても日本語で読めるというのも大きい。

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ついでに、Cortexチップ向けに新しいシリーズが出ているみたい。

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