“プロ以下が半数”のIT業界,暗い話題と明るい話題

“プロ以下が半数”のIT業界,暗い話題と明るい話題という記事なんだけれども、

「ITエンジニアの半分はプロ以下,という調査結果に,正直衝撃を覚えた」

これは日経の雑誌の副編集長さんの言葉だけど、業界にいる人間ならほぼ納得する認識だと思う。IT雑誌作っているのならこういう実態も知っていると思ったんだけどなぁ…。いわゆる「スーパーSE」とか業界のリーディングパーソンばかり取材してて本当の底辺の取材はしたことないんだろうか?

日本のIT業界では一般的に,インド,中国,韓国に比べて国内エンジニアのスキル・レベルは低いと言われている。平田氏は「この見方を強固にするかのように,調査ではスキル・レベルの低さが数字として如実に表れた。日本のIT業界は人材育成に向けて,やるべきことがたくさんある」と語る。

韓国はどうか分からないけど、インド、中国あたりだとIT技術者は収入が良い「花形職業」なんだと思う。だからその国で優秀な人材が自然と集まるのだろうし、まずは国を挙げてそういう産業を育成しようとしているし、本人や社会の取り組みの「本気度」が違うんだと思う。

日本は一部の優秀な技術者を除けば収入は良くない(残業とかを考えると悪い場合もある)し、頭脳で勝負する仕事というよりかは、頭数(人数)で勝負というような体育会系の要素が強いんだと思う。特に独立系で大手のソフト会社なんかはとにかくスキルがどうとかいうより、一人でも多くの人を売ることで会社を大きくしてきたわけだし。

社員が多いだけで”○○人の技術者集団が当社に居ます”なんて謳ってるしな…。その○○人の何割が未経験の新卒や中途の社員だよ…と言いたくなるけれど。そういう人材も含めて、日本のIT業界のピラミッドは成り立っているんだけどね。

私も「その他大勢のIT屋」「一山いくらの技術者」のうちの一人でしかないから、あまり偉そうな言えないけど…。

「若手でもスキル・レベルが高ければ高い年収が得られている,という結果に注目してほしい」

これはどう捉えればいいんだろう。現場で技術を触るのは短いほうが良いってことなのかな。

私の印象だとマネジメントかコンサルが高収入だと思っているんだけど、プログラマやSEなんかはさっさと飛び越えてマネジメントかコンサルになれって言ってるようにも思える。まぁ特にコンサルなんかは新卒でコンサルの肩書きを持つだけで今の私より稼げるみたいだから、ちょっと異常かなとは思うけど…。

プログラマやSEでは頑張ってもそんなに年収って伸びないんじゃないかな。マネージャになって初めてランクが上がるって感じだし。そう考えると泥臭いプログラミングなんかさっさと通過点にしてしまえって風潮になりそうなんだよね…そうなるとこの全体の技術力ってそんなに上がりそうにない気がする。マネージャだけでもプロジェクトは進まないから。

とりあえず自分は「その他大勢」の中でどうポジションを見つけて生きていくかを考えないといけないな…。飛び抜けて優秀では無い人間はそれなりの立ち位置を見つけて生きていくしかしょうがない。もちろん、限られた自分のスキルの範囲で伸びていきたいとは思ってるけど。

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