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「オタク」のカジュアル化と言っても実際のオタクがオシャレになってきたとかそういう意味ではない。
「オタク」という言葉が一般に定着してしまい、そのしきい値が下がってきていると思うのだ。
インテージ(本社:東京都千代田区)とヤフーは2005年12月12日、20代から40代までの女性を対象に行った「熱中していること」についてのアンケート調査結果を発表した。熱中対象に関して自分を“オタク”と自認している女性が20.4%にのぼり、そうでない女性よりもストレスを感じる割合が低いことがわかった。
この記事を読むと、2割の女性が「オタク」を自認しているということだけれど、きっとこれは「趣味」=「オタク」というくらいの人もかなりいるのではないかと。
きっと2、3年くらい前なら、自分でオタクだなんて口が裂けても言わなかったんじゃないかと思う。特に女性なら。そのころの「オタク」の言葉のイメージは今よりもっと悪かったから。
…それが最近の電車男とかの比較的コミカルな*1オタク像が露出することで、オタクに対する見方が変わってきた、すなわち「オタク」のカジュアル化だと思う。昔でいうオタクはどちらかというと今の「キモオタ」に近かったと思うが、今や「オタク」と「キモオタ」は別物である*2。
ちょっと前だったか、週刊誌を立ち読みしていたら「近ごろはオタクがモテる」というような記事があって、見てみるとカップルの写真が何枚か載っていた。けどどれも男はルックス良いし「どこがオタクなの?普通だな」というのばかり。で、よく見ると「ガンダムが好きで…」とか「マンガをたくさん持ってて…」と書いているくらい。それを見て「別にそれは「好き」なだけで「オタク」とは違うんじゃないか?これくらいの男なら普通に彼女くらいできるだろう」と思ったことがある。
それくらい「オタク」の語感というかイメージが違ってきたということなのではないかと。「○○が趣味です」と言うところをノリで「○○オタクでーす」なんて言っても引かれないくらいの言葉になったのだろう。
インテージによると、オタクと言えるほどに特定の分野にどっぷりとはまりこむことで、充実感を得て楽しみを感じ、同時にストレスを感じにくい傾向が見受けられるという。
記事の最後にこんなことが書いてあったけれど、オタクに限らずふつうに趣味を持っている人はストレスをためにくいよね。それは別に特別なことではなくて昔からよく言われてたような。「趣味」を「オタク」に言い換えただけで「オタク」だから特別かっていうわけじゃないよなぁ…。
なんとなくこの記事にある調査自体、オタク向けのマーケティングを考えている企業向けにアピールしている感じもする。「今ならオタク向けの商売が良い。顧客層も意外とこんなにいるんだから狙うなら今」というような方向に誘導しようとしてるようにも読める。
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