日経コンピュータの8/8号は「こんなベンダーは嫌われる」と題して、顧客満足度調査の結果がでているので、この号だけ注文していた。
で、実際の記事を見てみたけど、うちの会社がランキングにすら入っていなかった。有効回答数が少なかったのか、そもそも調査対象外だったのかはわからないけど、気になっていただけに残念。たぶん、あまり上位(優良)ではないとは思うけれど…。
記事中に事例としてあげられていたケース
・システムが稼働していないのにハードウェアのリース料の請求が来た
・担当SEにやる気がない、責任感がない
・担当SEが業務知識を知らなさすぎるままシステムを構築して失敗
・契約が取れると営業がパッタリと来なくなる
などいくつかは、さもありなん、という感じ。どこの会社も似たようなものだな、と思ってしまった。
売上至上主義などの偏った企業方針の弊害なんだろうか…。組織も人も腐っているところが多いのかもしれない。
経営層は売上ノルマを振りかざし、営業は後先考えずにとにかく受注に向けて走り、開発部隊は無茶な条件の案件をいくつも押しつけられる。
開発部隊といっても人数が多いだけで技術スキルに乏しかったり(でも社外には「技術者集団」などと宣伝している)、はたまたマネジメント力が低かったりしてプロジェクトをまともに遂行できず、トラブル(低品質、納期遅れ)を起こす。
トラブル時の対応も営業、開発部隊、その上司ともに下手で改善する見込みが薄い。顧客もそんなベンダーと付き合うと疲れるが、開発部隊もトラブル疲れを起こしてモチベーションが低下する。そして優秀な人から会社を去っていく。会社は技術者を補充するが、そうそうデキる人間は見つからない。
そうこうしているうちにまた案件がたくさん来て、それをこなして…という悪循環。受注している分、売上だけは上がったように見えるが、利益率が下がる。そうすると会社は業績悪化を理由に給与引き下げをする…。
こんな悪循環で誰が得するの?顧客も会社も社員も誰も幸せになっていない中で何のためにこんな事を必死でやっているのか分からなくなります。こういう会社はそう遠くない将来には自滅しますね、きっと。
この業界はこういう会社がけっこう多くて、なんとなく閉塞感が漂っている。座して死を待つわけにはいかないから、やっぱり一人一人が自分の立ち位置と夢、キャリアパスをきっちりと考え、それに基づいて仕事できるようにしないとダメなんでしょうね。
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