しまった、株売ってしまったよ。
吉野家の7月売上高、定食好調で前年比20%増(via NIKKEI NET)
吉野家ディー・アンド・シーが2日発表した7月の既存店売上高は前年同月に比べて20%増えた。6月から発売した「豚生姜(しょうが)焼定食」など定食メニュー2品目が好調なほか、豚丼の値引きキャンペーンなどで客数も13.3%増と回復した。既存店売上高の前年比プラスは2カ月連続で2002年11月以来。
ここ1ヶ月半近くホールドしていたけど、さっぱり上がりも下がりもしないんで今朝売ったばかりなのに。ただ、まだ前年比プラスと言っても2ヶ月目だから、これが株価を上げる材料になり得るか?というところ。売上は上がっているけど利益がどれくらい出ているか、半期決算の結果で値が動くことは考えられそうだ。
実際の店舗を見ていても、米国産牛肉が禁輸になる前と同じくらいの客入りに見える。私も豚丼がけっこう気に入っているんでたまに食べに行っているくらいだから。メニューの値段からすると客単価もほとんど変わってないだろうし。
たしかに牛丼の代替メニューは単品でのクオリティは牛丼にかなわないかも知れないけど、「吉野家でメニューが選べる」というのは今まで無かったわけ(牛鮭とかは除いて)でそれはある意味新しい切り口になってる部分はありそうな気がする。さすがに牛丼の代わりに豚丼一本では厳しかっただろうし。
ただ、メニューが増えた分材料コスト、店舗の備品コスト、それからオペレーションが増えたキャスト(吉野家の店員の呼称)の人的コストがペイできるようになるだろうか。キャストの数から言えば、私が見た感じだと牛丼だけのころに比べてピーク時間帯で1名増くらいのシフトになっているように見える。
ただ、いつぞやか安部社長がコメントしていたが「米国産の牛肉禁輸が解除になっても、牛丼だけのメニューには戻さず、多メニューの丼ものチェーンとする」ということを考えると、上にあげた各種コストも中長期的なスパンで回収していくつもりかな。
最初は牛丼が出せないためのピンチヒッターの新メニューというところから、それをきっかけに業態を変えて、もっと強い企業にしようという戦略に切り替えたということか。
昨期が赤字だったから、中間決算で黒字を出せるような見込みがあるのなら今のうちからまた株を仕込んで置いたほうがいいのかな…?
吉野家の経済学 安部 修仁 伊藤 元重 日本経済新聞社 2002-01 |
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