NHKスペシャルで日産についてやっていたのをちょっと見ていた。
「日産リバイバルプラン」、そして「日産180」後、ゴーン氏の改革路線を引き継ぐ社員についてクローズアップしていた。日産180を今年の春に達成・完了させた日産は、次なる目標として年間80万台の販売増という目標をバリューアッププランとして打ち出している。
ゴーン氏自ら「これは非常に高い目標である」と言っているが、その目標を全社に浸透させ、それに向かって社員それぞれが仕事をしていくようにするために日産はどういう手段を使っているのかが個人的にとても興味がある。
会社というのは何らかの目標を持って営業活動を行っているけれど、その目標をなるべく末端の社員まで意識づけをするのは難しいと思う。
例えば売上や利益などの数値目標が経営層によって決まる。その目標が現場レベルまで降りてくるわけだけど、意外と現場レベルにブレークダウンした目標をその現場が作っていない、またはイメージできていない場合が多いような気がする。「全社の目標と、部署ごとの目標は聞いたけど、そのために現場の自分たちはどうすれば良いのか」が解っていない。
もちろん、現場社員が自分に与えられた課題としてきちんと捉えていないということもあるかもしれないけど、ある程度は管理職なり相応の人がリーダーシップをとる必要があるんじゃないかと。各社員がどう動けばその目標は達成可能になると思うか、その目標を達成するとどう良いことがあるのかっていうのを意識づけしないと、おそらく社員は自分の行動イメージを持ちきれないように思う。
社員の意識やモチベーションが全般的に高い会社なら、そこまで手取り足取りする必要もないだろうけど、普通の会社なら社員それぞれがイメージを持てるようにしてあげる必要があると思う。そうじゃないと、「また高い目標ばかり掲げて…できるわけないよ」とか反発が出てくるだろうから。
本当に無茶な目標でない限り、それは各社員の努力によって達成可能であって、達成すると会社にも社員にもそれぞれメリットがあるということを伝えないと本当の意味での目標の達成ってできないんじゃないかなぁ…。
そういう手順を省いて、目標ありきでただ達成しろという号令ばかりだと、単なるノルマとなって社員を苦しめるだけになるんじゃないかと。社員が前向きに取り組めば達成できるはずの目標も、扱い方を間違えるとノルマという苦痛に近いものになる…。
そういう意味で、日産はリバイバルプラン、日産180と大きな目標を実現してきたわけだけど、これが単なるノルマとして無理やり達成されたものでないと私は思う。そこには現場レベルに至るまでの目標達成のモチベーションが少なからずあったはずで、そのあたりどうやって現場レベルまで落とし込んだのかなぁ…。
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