書店で何気なく本を探していたときに見つけた一冊。
著者はGMO(グローバルメディアオンライン)の社長である。
「一冊の手帳で必ず夢がかなう」の本と、閉まらないほどのボリュームの手帳を持ち歩くことで有名かと思う。
ITベンチャーの社長と言っても、ライブドアの堀江社長のようにセンセーショナルな振る舞いをするほうではなく、堅実に会社を大きくしてきたイメージがある。
実を言うと、私はGMOグループが提供しているサービスを利用したことがないので実際のサービスの強みとか品質だとかは分からないが、著者自身の「No.1のサービスを提供する」という信念は文章から強く伝わってくる。
自分がどうなりたいか夢と呼べるものが分からない人に、自分の思い浮かんだ事柄から「夢・人生ピラミッド」や「未来年表」を使って人生の目標探し、それを目標立てることを勧めている。たしかに、5年先、10年先に自分が達成していたいことが目標としてはっきりしていると、毎日の生活や行動もそれに準じたものになるので、密度が濃くて充実するだろう。
これ以外にも、「学ぶ」ことについてや、仕事に対する自分の気持ちの持ち方など、かなり幅広く著者の経験や考え方が書かれている。それ一つ一つは何も特殊な事ではなく、どちらかというとよく言われている事なのだが、それを体現している著者のことばは、20代を終わろうとしている私にとっても説得力を感じた。
30代でも読んで損は無いと思う。目新しいことは書いていないが、その分、自分の意識の持ちかたによって人生が変わってくるかが、逆によく理解できるはず。
2回、3回くらいは読み返して、自分の中で納得しながら読んだほうが後々自分に残って良いと思う。
20代で始める「夢設計図」-必ず“スピード成功”する5つの原則 | |
熊谷 正寿
大和書房 2005-04-20 おすすめ平均 |
コメント
TBありがとうございます。
この本の著者の熊谷さんは、非常にバランスの取れた正統派の経営者だと思いますし、凡人の僕でも大きな目標が達成できそうな気持ちにさせてくれる方だなと思っています。
この本に似ていますが、「加速成功」という本も良書だと思います。
今後ともよろしくお願いします!
コメントありがとうございます。
たしかに著者の熊谷さんは真面目に事業をやって会社を大きくしてきた、正統派の経営者だと感じますし、ITベンチャーの社長という立場でも目線の高さが一般の人とそれほどズレていないようにも思います。
お勧めの「加速成功」の本もさっそくチェックしてみます!