何年か前にベストセラーになりましたね、この本。
でもそのころはお金のことにはあまり興味もなく、「ふーん」という感じだったんですが、去年くらいから外貨預金や投資信託、今年に入って株を始めたことで読んでみる気に。
会社勤めで給料もらって税金や年金を払って、家を買ってローンを組んでそのローンの返済のために残りの人生をあくせく働く…というのが本当に幸せか?という問いかけが本文に何度も出てくる。たしかにそう考えるとそんな人生はちょっと空しくなってくる。
この本のテーマは、会社勤めのまま給料だけを収入の手段とするのではなく、「お金に働いてもらう」つまり資産を増やし、投資することで「お金がお金を生む」ようにしようというところ。
著者の例では不動産取引や会社を作るという実例が頻繁に出てくるけれど、この本が書かれたアメリカと日本ではすこし事情が違うと思うので、100%そのまま当てはめる事はできないだろう。
さしずめ日本でかつ個人で投資を始めるなら、株や投資信託、債券あたりだと思う。この本の中では投資信託に対しては良い言い方をしてないけど。
ただ、すでに私は株などいくつか投資をやっているけど、もっときちんと”ファイナンシャル・インテリジェンス”(お金に対する知識・知性)を持つように勉強しようと思わせられた。単純に、値上がりする株はどれ、とか近視眼的なところではなくて、人生と自分の資産の貯めかた、運用のしかたについて広く考えないと行けないのかなぁ…と。
そういうのもあって、さっそくFP(ファイナンシャルプランナー)の勉強を始めてみようかと思っている最中なのです。
若い人はなるべく早いうちに読んでおくと、お金に対する考えからに少しでも変化が起きると思いますよ。会社に勤めている人も、投資に対する敷居が低くなって自分の人生プランと資産形成と運用がぼんやりと「考えなきゃなぁ」と思うようになると思う。
この本の最終的なゴールは「なるべく若いうちにリタイアして自適の生活を送るためには」ということ。最近は株とかの投資ブームで「儲けてリタイア」を目指している人が多いと思うけど、まずは儲けようと思う前に、お金についての考え方を見直すために読んでみるといいかもしれない。
続編も何冊か出ているので、時間があればそれも読んでみます…。
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筑摩書房 2000-11-09 おすすめ平均 |
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