成果主義

NHKの番組で仕事における成果主義の生アンケートをしていた。

そして番組の参加者がこの制度に賛成、反対という意見を述べていたけれど、
この判断の決め手って言うのは「自分に自信があるかどうか」だと思うんですよ。

自分がやっている仕事に自信があって比較的うまく行っている人は成果主義だと地位も報酬も上がっていくので「賛成」だろうし、なんとなく「頑張ってはいるのだけど」仕事に対するスキルなどの面で同僚に置いて行かれている、自分に自信が持てない人は「反対」というのが心理的にありそうな感じ。

成果主義だと結果として「勝ち組」と「負け組」に分割されてしまうんだけれど、「負け組」の中の人たちがすべてスキルが低くて無能なのかというわけでもなくて、「モチベーションも意識も高いけれど、結果が出せなかった人」もけっこう含まれるんじゃないかと思う。ま、「本当にダメな人」とか「他の職種に行ったほうがいいんじゃないか」という人もいると思うけれど。

そういう人に「負け組」のレッテルを貼ってしまうと、せっかくのポテンシャルを持った人材の芽を摘んでしまう事になる。おそらく、彼らは意識もモチベーションも高いのであれば、仕事のプロセスや考え方などを変えることによって成果を出すことができるようになるはず。

個人単位の「勝ち組」だけをチヤホヤするのではなくて、組織全体の成果の「量」のアップを狙うためには「負け組」の中から「勝ち組」にいかに多くの社員を引き上げることができるかということではないかな。とうぜん、本人の努力は必要だけれども。

あとは、組織の中で「勝ち組」は天狗にならない、「負け組」を見下さない、そして「負け組」は自分を卑下しないという空気を作ることも、大切なんじゃないかな。

私はどうなんだろう…。会社の制度上からいうと少しだけ「負け組」に入りつつあるんだろうね。技術を離れてマネジメントに進まないと役職も給与も上がらないから…。

プログラムや設計を入社から3年くらいやって、あとは若手や協力会社のメンバーの工数とスケジュールと費用の管理をやるようになればどんどん上がって行く仕組みだからね。

でもこのNHKのアンケートの選択肢って、両極端だよなぁ…。
まぁ「条件付き賛成」とか言っても集計できないからなんだろうけど。

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