NIKKEI NETより。
韓国の金三勲(キム・サムフン)国連大使は31日、ニューヨークで日本が目指す国連安全保障理事会の常任理事国入りについて、歴史問題への日本政府の対応などを理由に「日本は常任理事国に進出する資格がないとみている」と表明した。聯合ニュースが伝えた。
金大使は、国連改革では非常任理事国を増やすべきであり「常任理事国の増設阻止に努力している」との韓国政府の見解を強調。日本を名指しして「周辺国の信頼を得ず、歴史も反省しない国が国際社会の指導的な役割を果たすことには限界がある」と批判した。
この「歴史問題」というのはおそらく半永久的に、日本と韓国・中国などの間に存在することになるだろう。
60数年前に日本が諸外国に対しての行為は誤っていたと思うし、戦後の日本側の対応も十分ではなかったと言えると思う。
しかし、この「歴史問題」は韓国や中国などにとって外交カードとしてとても使いやすいものでもある。諸外国にとっては、国内の民意を対日批判に向けて、それ以外の国内の問題から目をそらすことができるし、事あるごとに「歴史問題」を叫んで日本を牽制することができるからだ。
今回の国連常任理事国入りの問題についても、経済力などの国力が最近落ち気味の日本を追いかけている韓国が、日本が常任理事国入りすることで「その差を突き放される」しまうことを恐れているのではないかと思う。
そうして対日批判する際には使いやすい「歴史問題」を理由にしているように見える。
仮に、今後日本が諸外国に対して真摯に反省と謝罪を行い、その時は両国間で納得したとしても、何かある度に「あの反省と謝罪は虚構だったのか」と蒸し返しそうな気がする。謝罪されたからと言ってもそう簡単に手放したくないカードだろうから。
でも、日本側も60年近くこの問題に正対してこなかったのも問題ではあるのだが。戦争を起こしたということと、戦後処理をきちんと行わなかったツケなのか…。
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