ITmedia エンタープライズ:「気の利く技術者」の条件 (1/3)
たとえば、高度なJavaプログラミングを含んだある開発案件で、プロジェクトが大幅に停滞していた。その理由をチームメンバーの一人に聞くと彼はこう答えた。
「チームのプログラミング技術の習熟度が低いからです」
まるで他人事のように達観していたという。
「それは確かに原因かもしれませんが、そう言い放ったからといって問題は解決できません。何がなんでも高度なJavaプログラミングを使わなくてはいけないというわけではなくて、考えるべきことは"今このチームメンバーでプログラムの完成に向けてできることは何か"。気の利かない技術者は、そういう発想が根本から抜けています」と宮氏は話す。
その一言だけではなんとも。
見方によっては状況把握ができてるとも言えるし。それにそのスキルの低い人の分の作業まで面倒見て、なかば諦めているのかもしれないし。
そりゃ諦めずに問題解決を図るべきというのは正論だし、ここで本当に言いたいのはそういう問題解決に向けた動きを何か少しでもやってるのかってことなんだろうけど。でもこういうのを「気が利く」って言葉で表すのはあってるんかな。単にプロジェクトを成功させたいと思う熱意というか気持ちがあるかって話のような気もするけど。
分かってても力が及ばないこと、チームメンバーレベルでは力不足なことなど色々あるプロジェクトも多い。プロジェクトリーダーやマネージャに問題があるとか、だといくらアラートをあげても無駄だったり。
こういう時はもっと上の役職に訴えろ、というのが仕事術で言われるセオリーだけど、政治的に終わっている組織だと上にすら声が届かないなんてのもあるしね...。
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