向上心が旺盛なら東京に出るのが現時点ではベスト

プログラマの東京集中は止まらない 2010-02-09 - 田舎Ruby親方

ときどき話題に上る、IT業界での"東京"と"地方"。

ネットが出てきたことで地域は関係ないっていう声もよく見聞きするのだけど、依然として地理的な障害というのは残っているし、これからも残り続けると思う。

私も地方にいるのでこの手の話題にはすごく敏感だし、思うところもたくさんあって書き出すと収拾が付かなくなるのだけど、ちょっとだけ。

face to faceの環境と機会

最近の勉強会、コミュニティのブームを見てると、やっぱり行き着く先は技術者などの人間どうしface to faceで会ったり話したりできるかどうかが大きいのでは。

face to faceの代わりにすべてネットのオンライン上でコミュニケーションができて、それですべてが充足するという環境が未来に実現できたとしたら、その時始めて、地理的な障害が無くなったと言えるんじゃないだろうか。

今でこそ、twitter,ustream,ブログなどのコミュニケーションツールで、その場にいなくても雰囲気は掴めるようになってきた。これは大きな一歩だけれど、まだちょっと誰かと顔を合わせて雑談する、何かの契機でちょっと集まれる、そこから何か新しいことが生まれる環境が一番整っているのは東京だろう。

地方でやっていくには「自分以外の成長」を考えるほうが良い?

東京に人、物、情報、仕事が集まっている以上、「そこに行けば何かあるかも」と思わせる強力な引力がある。

自分の個人的な成長(人間性、技術的スキルなど)をメインに考えている間は、東京のほうがメリットがあると思う。というか仕事、人脈、環境、全ての面において契機や機会の多さと幅の広さを考えると確実に糧になるはず。

そして、自分だけがガツガツと成長するのではなく、周りの人や街、地域などが良くなることを強く意識して仕事というものを捉えると、地方でもやっていける余地が出てくる、もしくは地方の環境(人の距離感、密度や地域の規模感など)のほうが適しているのかなという気がする。

当然、これに当てはまらないケースはあるけれど、自身と仕事の距離感というか考え方の違いでそのあたりの適性が変わってくるような感じはしている。

向上心が旺盛なら東京に出るのが現時点ではベスト

将来に向けての地方と東京の棲み分けというか、地方でもどうやって仕事してモチベーション持ってやっていくかという課題はあるにせよ、特に若い人で向上心に溢れる人は東京に出るのが良いと思う。

地方から見ると「流出」するようで残念な感じはあるけど、その人自身の成長とか考えると、その人にプラスになる確率は地方より多い気がする。

私の周りでも野心ややりたいことのある人ほど、東京に出て行く人は多いし。

事情があってその地域から離れられない人は仕方ないけど、チャンスがあれば行ってみたほうが良いと思う。3年とか期限付けても良いし。

と、書いていても地方が駄目だとは思いたくないし、あまり思ってもいない自分もいる。東京と張り合っても勝てるわけではないから、何か少し方向性の違うところで地方の意義を見いだしたいかな...。

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