ソフトウェアの受託開発と商品開発の違いって?

まだ考え始めたばかりで、まったくまとまっていないのだけど。

おそらく一部を除いては、劇的に違うってところはそれほど無いんじゃないのかなと思っているのだけど...。でもずっとやってるところはノウハウってのがあるんだろうなぁ。

とりあえずざっと書いてみる。まだまだ薄すぎるので、掘り下げて考えたい。

要件定義と企画

最初のフェーズは、受託なら要件定義、商品開発なら企画ということになろうか。

要件定義なら、顧客の要望や現状分析というようにある程度の方向性のベースがある。

企画だと、商品の方向性、販売ターゲット、価格、機能、市場ニーズ、先見性、競合製品など考慮すべき点が多い。ここで間違えると商品力は下がってしまう。商品開発のキモの一つか。

見積もり

これはどちらもほぼ同じか。

作るもののスコープが固まったら、工数を見積もる。当然、精度は高いほうが良い。

商品の形態によっては(ライブラリ群など)、リファレンスとなる環境やハードウェアを想定しておく。

回収計画

商品開発の場合は、算出した開発コストをベースにどれくらい売ればペイできるかを考える。

ここで企画段階での市場ニーズや競合製品などの有無を考慮に入れる。どれくらいのスパンで回収するかというのもあるだろう。

設計・製造

組み込みの商品開発で、ポーティング対象(ハード、プラットフォームなど)が幅広い場合は、いかにコア部分と移植層を分けて設計できるかが重要。

また将来の拡張なども考慮に入れて設計する必要あり。

原価管理

受託も商品開発も見積もった予算内でこなさなければならないのは同じ。アーンドバリューのように、直接的な数値を週単位なり半月に一回なり集計してプロジェクトメンバに開示したほうがコスト意識は高まるのかもしれない。

かろうじて受託の場合は「費用交渉」というものもあるが、これは受託側に正当な理由が無いと...。

テスト

成果物に対するテストは、受託も商品も大きく変わらないと思う。

商品の場合でかつ、リファレンス環境がある場合はその環境で。

営業、契約

商品の場合はこれもキモ。

販売チャネルが少ない場合はまずは商品の露出から...か?

契約はライセンス形態、イニシャルコスト、バージョンアップ時の費用、カスタマイズ費用など、有利な条件を結べるか。ここで上手く行かないと、対象製品はたくさん売れているのに、実入りが少ないなどの事態に。

保守

瑕疵保証、カスタマサポートなど。保守体制をどれくらい用意するかは考えどころ。

継続開発

次のバージョンの開発や、新機能の搭載など。

初回バージョンが売れて予算が取れればいいが...。また継続開発用の要員を確保するためのコストなども課題。

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