仕事しながらそういうことを考えていた。
ウチの会社の場合、表向きには「独立系ソフトハウス」「幅広い分野のプロジェクトに参画」「高度な技術者集団」とかなっているのだけど、果たしてこれらが強みと言えるのか...と。
現実的には、引き合いがあったときにまとまった人数を出すことができる「動員力」、客先の現場で細かく要望を拾って評価を頂いたり、客先の人脈を掴んでいる「現場力」といったところだと思う。実際に「現場が強い」というのは社内でも認識があるようだし。
ただこれらは、営業寄りの強さということなんじゃないかと。お客に顔が利く、技術者を出せる、というのはどちらも「人」が売りなのであって、ソフト開発のノウハウや技術それ自体を買ってもらっているのとは少し違うように思う。
技術的な強みはそれほど無いのだろうか...?
細かい現場単位で見ればそれぞれあったりするのだろうけど、それでも技術が個人に依存していたりするのだろうし、会社として体系的な技術やノウハウの蓄積が無く、「この技術に強い」「このノウハウを持っているのが強み」と大きく言えない状態のような気がする。
人を売る商売から、もう少し技術やノウハウを売る商売に持って行ったほうがいいのではないのかな...。人単位でのお客様との繋がりも大切なことだけど、単に技術者を客先の現場に投入して終わりといった人月商売だと、本当に自社に残るものは少なくなるね。
そして今のような不景気で仕事が減ったときに、自社に蓄積した技術やノウハウを生かした新事業なり製品やサービスの創出という新しい方向での仕事ができないような状態になってたりしないだろうか。
お客様から仕事を貰わないと何もできません、ではこれから先に業績を回復させることは難しいだろう。客先の景気に左右されにくくなるように、自社ブランドの製品やサービスを立ち上げるためにも、「強み」はきちんと持っておかないとね。
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