UR退居

21日が契約最終日。

ポストに投函防止のシールを貼って、もういちど部屋をチェックして鍵を管理事務所に返して完了。

あとは部屋の状態査定が24日に入って、その結果をあとから聞くだけ。おそらく特に問題になるような個所は無いと思っているけど...。

1年と10ヶ月借りていたけど、けっきょくあまり使うことなかったな。物はいろいろ買い揃えたりしてみたけど。

部屋を借りた当時は、もともと、母親のヒステリックがひどく、私もあたられることが多かったのに嫌気がさして、最初は会社帰りにネットカフェに立ち寄っていた。

まぁネットカフェは狭いしそんなに居心地が良いところでもなかったので、自分の「逃げ場所」を作るために部屋を借りた。最初は親にも黙っていたし、保証人がいないしというのもあってURを選らんだ。

簡単な生活道具を揃え、ネットとPCを用意し会社帰りとか週末とかに使うようになった。完全に自分だけの空間は新鮮だったし、少しだけ気分も違った。ただベッドや布団は買わなかったので夜を過ごすということは無く、毎日実家には帰っていた。

そのうち、自転車を買った。まだこの時は街乗りの一般車。歩きと電車バスから、行動範囲が広がった。少しして母親の自転車が盗まれたので、この自転車をそのまま譲り、いま使っているクロスバイクを買った。

部屋を借りた、と親に言ったのは借り始めてから2ヶ月くらい経ってからだろうか。母親はちょっとだけ驚いたが、その前から私が「毎日帰りが遅くて迷惑をかけてるし、別に住んだほうがいいんじゃないか」と言っていたのもあったし、「実家とは別に一人の空間が欲しかった」と言うとそれほどいろいろ言われることは無かった。でも本当の理由(母親のヒステリックから逃げたい)は最後まで言わなかった。

クロスバイクを買ってから、もっと行動範囲が広がった。どこに行くにも基本的には自転車でいくようになった。通勤にも使うようになって、会社帰りの行動の自由度が上がった。このことが結局、借りていた部屋の必要性を下げて行く。

会社帰りと週末に立ち寄るくらいの使い方をしていなかったし、それほど家財道具やらがあるわけでもなかったので、部屋に行っても間食するかネットするかくらいしかすることが無くなってきた。本気で生活しようという踏ん切りがつかずに、ズルズルと時間だけが過ぎていく。仕事も忙しくなって午前様の日が続いたりして、そもそも部屋を使う頻度が下がっていった。

さすがに、月に何回かしか使わない部屋に何万円も家賃を払うのは無駄である。それでも残業代を含んだ収入がそこそこあったので、無駄遣いと思いつつまた時間が過ぎていった。

去年後半からの不景気で、仕事の量が減ったり残業に関していろいろ厳しく言われるようになった。ある月から月80時間くらいの残業をしなくてよくなったら、ガクッと手取りが減った。生活残業をしているわけでは無いのだけど、こんなに手取りが違うのかと愕然とする。

そして、仕事の状況的にこの手取りが不景気の間続きそうだと思ったとき、無駄遣い状態になってる部屋を手放すしかないと決めた。ある意味で、この状況が来てくれたおかげで決断できたというのもある。

そして、それから家財道具を処分したりして、契約解除したというわけ。

借りた当時は実家からも近いし、駅からも近いし本当にそこに住んで会社に通うつもりだった。ただ、自分が家を出ると、父親は長期出張が多いので母親が一人になることが増える。

ヒステリックを起こすほど精神的に不安定で、家の中の物にあたって物を壊したりすることも多かったので、一人にすると余計に不安定になるんじゃないかという心配があって、家を出る決断ができなかったというのが一番大きい。

まぁ結果的に自分が家を出なかったのが良かったのか悪かったのか、単純に自分の甘えなだけだったのかというのはあるにせよ、急に金銭的に厳しくなったのもあったし、また逃げ場所が必要なら他の方法を考えることにしようかと。

まだ私の人生の中では当面、結婚なんて予定も無いし実家暮らしが続くんだろう。親もだいぶ年取ったし、いろいろ考えたり心配したりすることも増えてきた。

私の人生と生活面での犠牲を少なくしながら、両親にはできるだけ平穏に過ごしてもらうにはどうするか、というのが今後の課題になりそう。

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