技術のあるプログラマーがいたらダメなんだろうか

プログラマーの誇りを見せ付けろ - 山本大@クロノスの日記

熱いなぁ。

ちょっと言葉足らずなところ*1があるせいか、いろいろ突っ込まれたりしているけど、個人的にはだいたい共感できる。

トラバとかで経済的価値がどうこうってので議論になっているけど、私は自分の技術が認められてそれがお金になればかなりベターだと思う人間。ただ、お金にならなくても、けっこうな部分は自己満足だったり、お金には繋がらないけど周りの評価だったりそういうのでもペイできるほうだと思ってる。

たしかにプログラマーは金銭的に「安い」が定着してベテランが単価の問題でコード書けずに管理やったり、未経験で入社してきた3年目くらいまでの若手がもっぱら参考書片手にコード書いてたりなんてことになるんだろう。SIerだと特にプログラマー軽視が顕著。でもベテランでも酷いコード書く人もそれなりに存在するのが頭の痛いところで。

ただ、今でもそこそこのスキルしか無いプログラマーはオフショアしたほうが安く上がるわけなのでいずれは国内では存在価値が無くなってくる。そうすると国内ではプログラマーという職種自体が危なくなったりするわけで...。

だから技術力で勝負するしか無いわけだけど、ブログでもSIerでも大きなソフト会社でも「技術力あるメンバーは特に要らない」って公言する人が意外と多い。うちの会社にもいて、実際に言われたこともある。

元エントリのブコメでも

fukken 違う、開発チームは「チーム」なんだ。エンジニアの集合じゃない。SIならば、レビューなどでチームのコード品質がメンバーの能力の悪くとも平均値にはなる体制を作るべき。個人スキルに依存する体勢はベンチャー的

というのがあって、これはこれでたしかに一理あるわけだけど、だからといって技術力のあるメンバーは全く必要ない、となるかと言うとやっぱり違うんじゃないかと。何か技術的に壁に当たったときはどうするか?難易度の高いプロジェクトの時はどうするか?ってあたりで。

ベターは技術のキーパーソンを中心にノウハウとかがメンバーに伝播していくことで、キーパーソンから徐々に脱却していけるチーム体制だろうけど...。思ったように伝播しないのがまた問題で。

平均的な能力のメンバーだけでこなせる仕事はお金は儲かっても技術者としてのモチベーションには繋がりにくい...と思っているのだけど、実際は技術者としてのモチベーションを必要とする人はSIerとかIT業界全体から見れば少ないのだけどな。

「お金入るし、早く帰れるし」くらいで、別に勉強したりとかスキルアップしたりとは思わない人たちで、単に「飯を食うためにコード書いてるだけで、職種や仕事に思い入れは無い」ほうが割合でいうとかなり多いだろう。

だからSIerのチームも平均的な能力レベルから上がって行かないし、かたやオフショアと戦うことになったり、デスマを繰り返したり、日本のプログラマーは生産性が悪いとか言われたりするんじゃないか。

少なくともプログラマーとして自分の身を守るには、結局のところスキル上げるというところに行き着くんじゃないか。よっぽど組織の中で立ち回りが上手い人じゃない限り、中途半端なスキルの人は淘汰されてしまうはず。実際は淘汰されても職にこだわりが無いから「別の職探せばいいや」って人が多いのかもしれないけど。

眠いので脱線しまくったまま強引に終わらせる*2けど、もう少し「ITの仕事に興味を持って仕事してる人」「ある程度の技術力のあるプログラマー、エンジニア」の割合を増やしていかないと、口先の営業と適当なシステムで、ずるく儲けるIT企業が残っていく状況が酷くなるだけなんじゃないだろうか。

  • *1: 「誇り」が何を指してるか分かりづらかったり
  • *2: まとめ切れない自分の思考と文章力の無さには泣けてくる

コメント

タイトルとURLをコピーしました