休日出勤でその時間はUstも見られなかったので、以下のサイトの記事を読まさせて頂いた。
「エンジニアの未来サミット」に行ってきた - 矢野勉のはてな日記
エンジニアの未来サミット 私的不完全議事録 - 酒と蕎麦と IT と
F's Garage:エンジニアの未来サミットのログ見てみた。
あとはこちらのまとめリンクの先も。
それぞれのまとめを読んでつらつらと思ったこと。
学生や若い人って
プロダクト思考がほとんどなのかな?
Web全盛の時代だからITイコール、Webでサービス作って公開、のイメージなんだろうか。ITの中では花形っぽい、ネットベンチャーのニュースとか見聞きすることが多いからかな。
まぁそうだとすると確かに「どうやって作るか」より「何を作るか」を考えようとするかな...。ネタ・アイデア勝負で、技術は表現手段ってのも分からないでは無い。
でもそれって何かを実現するための必要最低限しか学習するつもりが無いってことなんだろうか。サービスができたら、それで終わり?技術屋としてはちょっと悲しい気もする。
例えばこれがWebサービスじゃなくて、新しいハード作ってそれとソフトウェアの組み合わせって感じだと技術の比重も自ずと高くなりそうな気がする。組み込み屋の私からしてみると、みんな視線が"Webサービス"に向きすぎ。このご時世仕方ないけど。
「泥」
すべての始まりの言葉だけど、「10年」というのとIPAXでSIerの経営者が並んでいる状況の中でこの言葉が出てきてしまったところが不幸の始まりなんじゃないかと。
学生は会社に入ってすぐに活躍できる、活躍したいと思っている。私もそういう部分はあった。でも実際に仕事としてコーディングとか設計をやってみると、単なる趣味と違うところはたくさんあった。
テスト仕様書なんて書いたこと無かったし、各種レビューなんてのも初めてだった。で、そういう場でいろいろ指摘を受けて勉強したこともあったし。ある程度コードが書けるスキルを持った状態で就職したけど、コアなところを任せられたのは2年目以降だったと思う。
今の時代なら、学生時代からOSSをやったり自分で勉強したりコミュニティに参加することで、会社に入ったときの下積みを短くすることは可能だろう。
会社の側にしてみたって、早い時期から使えそうな人材は使うと思うし。もう少しだと思えば先輩見て勉強しろなりなんなり言われるだろうし、そこら辺はけっこうシビアに見るようになってきたんじゃないかな。デキる人間もそうでない人間も無条件で10年下積み、っていう会社なら、身の振り方考えたほうが良いだろうしね。
未経験でIT業界へ
未経験で業界に入ってくる人が多い。
未経験の割には入っても勉強しない人も多いのがこの業界なんじゃないか。技術に興味無いから勉強しないって、じゃあ何でIT業界に居るの?と。何も勉強しないのに、マネージメントやりたい、コンサルやりたいと言う。
マネージメントにしてもコンサルにしても、ある程度は技術知らないと無理だし。技術知らない人がマネージメントとかコンサルやってる例がたくさんあるからだろうけど、そういうのって得てして上手くいってないし、周りが人知れずフォローしてたりと不幸になってるケースが多いはず。
業界に入ってきたからには常に技術を勉強して高みを目指して欲しい。いずれマネージメントを目指すにしても。
SIerの中にいる人
外に出る(OSSとかコミュニティとかブログとか)、あとは社内で自分の周りから働きかけていくしか無いのかな。
私はそういうのが十分にできていないけど、社内に理解者が少ない時はまず外に同志を求めるのがいいかも、と思い始めている。同志がいるかどうかだけでも違うだろうし。
もちろん、自分がその会社組織でやっていこうと思うなら、会社の中でも動いていったほうが良いということか。ただ技術者って社内での発言力とか力関係は弱かったりする。なので、ある程度「偉くなる」ことも必要なのかも。
結局は
自分で道を切り開いていくしかない。
...というとマッチョでゲンナリするわけだけど、「自分のできるところから」を付ければ少しは気が楽になるかな。
起業できるパワーを持つ人は起業すれば良いし、SIerの中でヘトヘトになっている人は自分と自分の所属するチーム(少人数で良いと思う)への働きかけからでも。
業界の割合から言えば圧倒的に後者が多いはずで、アルファ何とか、ではないその他大勢の人に届かないとIT業界のネガティブなところはどうにもならないわけで、そういう意味からすると、"エンジニアの未来サミット"はそこら辺にはあまりフォーカスしなかったのかな。
なんか、出席者もサミット開催が決まった当時は「そういう業界の闇も含めて話ししたい」とかブログに書いていたような覚えがあるけど、やっぱりネタ的にネガティブ過ぎて難しかったんだろうか。
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