昨日の寝る前30分くらいで読んだ。じっくり書く時間が無いので細切れで。
なんか、FXはプロのものだから素人は止めておけ、って感じにも読めた。
本の前半分はひたすら脅し文句っぽい感じで、「スワップ狙いの外貨買いをやめろ」というのが書かれている。もう円安基調ではないと、急激な円高が来るから単純な買いポジションだけ取るのはやめろ、としつこく書いてる。
たしかにちょうど今の状況とか見ていると、この本に書かれてることは当たっている。各国の景気に気をつけろ、とか。実際今は欧州、アメリカの景気後退が懸念されて欧州の通貨は売られているし。
本の後半は取引するなら...ということなんだけど、こまめにストップロスを動かす、とか寝ている間、仕事している間はストップロスか決済しておけ、とあるのであまり長期で保持することは勧めてない感じ。スワップ狙いは止めろ、と言っているのでそういうことか。
ちょっとした上げトレンド、下げトレンドを掴む、というようなことを書いてるので実際に取引するときはある程度の時間、相場に張り付くことができる人じゃないと向いてないかも。
で、この本にはどの通貨が良いとかこういうポジションを作ればいいなんてのは基本的に出てこない。そこは「経験」なんだそうで。本のタイトルに「鉄則」とかついているけど、実際は本の一番最後に「投資十四カ条」があるくらい。
ちまたに溢れる「濡れ手で粟」と煽る本と比べれば、ここまでしつこく今後の市場リスクと、FXそのもののリスクを書いている本は無いので一線を画しているとは言えるけど、なんとなく説教じみた書き方をしているし、論旨が微妙にブレているところも多いのでちょっとイラッと来るかも。
利益を上げるFXの鉄則 落とし穴にはまらないための8つの鍵 | |
青柳 孝直
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