@ITの記事、IT企業、新卒採用苦戦の理由は「仕事のイメージが悪い」。
はてなブックマークのコメントでたくさん述べられているように、3K・10Kなどを「根拠のない」なんて言っている部分にはとてつもない違和感を感じる。以前あった「重鎮と学生の対話」の記事と同じ匂い。
ただ、教育についてはどうだろう。たしかにOJTと称して何もせずに現場に突っ込むというのが未だに横行しているとは思う。それは「企業は教育をしないじゃないか」と言われても仕方がない。もう一つの側面は、教育の機会を作ったり、アドバイスなどをしてもあまり食いついてこない若手がそれなりにいるように思うこと。
お前のアドバイスがダメなんだろう、とかつまんない「教育」をやってるからじゃないのか、という突っ込みが来るとは思う。まぁそれもあるだろう。が、果たしてどこまでやれば「この会社は教育ちゃんとしてくれる」と思ってくれるのかなぁというのも考えるときがある。「教育」ってどんな教育を期待しているのかなと。
技術的なことなら独学や周りの人に聞いたりするレベルの学習で、ある程度までは頑張れないのだろうか、手厚く教育制度を用意しておかないとスキルが伸びないのだろうか。きちんとした企業内教育でしか得られにくいものは別としても、その仕事が好きだったり、興味があったりするなら教育どうこうより自分から勉強しようとするんじゃないのかな。
周りの先輩社員が話している内容や、他のプロジェクトではどんなことやっているのか、とか興味の対象になるものは社内にたくさん落ちているはず。そういうのをちょっと調べてみたり、何かの機会に聞いてみたりとかすれば様々な見識がついたりスキルも高まったりすると思う。「好き」「興味あり」という感覚がかなり大事なのではないかと。
IT業界がどういうところかよく分からないまま入社してきても同じで、分からないからこそ好奇心をかき立てられていろいろ知りたいという方向に気持ちを持っていって欲しいわけで。この点から言えば企業側の「学生が業界を知らない」という不満もおかしな言い分ではある。
会社や先輩社員は、興味を持たせたり仕事をすることが好きだという方に向くきっかけを与えることはできるだろう。だが技術的スキルを教育で植え付けるのと同じ感覚で「興味を持つ」ことを人に植え付けることはなかなか難しいのではという気がする。けっきょく最後は本人の意識だから。
給料もらえてクビにならない程度に仕事してればいいや…という考えなら、おそらく何をしてもお互い不幸なだけだろうし、そういう人がいろいろ不満をいうのはどうなんだろうかとも思うし。
教育してくれることを期待しているなら、同じだけ「勉強してやる」という気持ちを持つこと、だろうか…。教育してくれないから、あれができない、これができないというのはよっぽどひどい環境*1でない限り言えないような気がする。
…なんだかまったくまとまっていない文だ…偉そうな事言えないな。
- *1: 入社後ひとりで客先に飛ばされて放置、とか
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