読了。
今まで番組を見ていなかったのが悔やまれるほど、「もっと長く読みたい」と思わされた本。
マクドナルドの原田社長とか、ワタミの渡邊社長とか、本や雑誌などですでにだいたいの経歴を知っている人も含まれていたが、ゲストに出てくる社長の個性と人間的な強さというのはすべての人に一致するのではないかなと。
困難な仕事でないと仕事じゃないとか、悩みという悩みは無い、悩む前に対処するようにしているなどなど。ここらへんが凡人と違うところなんだろうな。
社長のタイプもいろいろある。立ち上がって数年の比較的小さな会社では、社長がすべて見て決断して行くタイプが多い。カリスマ型か。一方、大企業になってくると現場への権限委譲をしつつも、常に現場の状況を把握しようと心がけて現場をきちんと回るようにしようとするタイプ。
どちらも一方的なトップダウンというよりかは、現場を見て問題や社員に直接コミュニケーションを取ろうとするようなタイプが今優れた経営者ということになるのかな。
当然、この本で取り上げられた会社がすべてうまくいっているかというとそうでも無いわけだが、いまこの時代に成長している、うまくいっている会社の経営者はどのような人達なのかというのはこの本にコンパクトにまとめられていると思う。読んで損はない。
カンブリア宮殿 村上龍×経済人 | |
村上 龍 テレビ東京報道局
日本経済新聞出版社 2007-05-26 おすすめ平均 |
コメント