去年ですかね、この本が出て流行ったのは。発売後にすぐ買って、いままで積ん読になっていたのをようやく読んだ。
どちらかというとジョブズの暗部*1についてもかなり書かれているということで、原著のほうは本国で発売禁止の騒ぎもあったとか。
ただ、読んだ限りではジョブズを非難するような書かれ方ではないし、「天才ゆえの暴走」ととらえて書いているんじゃないかと思う。かなり長編ではあるけれど、アップルIIをはじめとしてアップルの歴史を少しでも知っている人は興味を持って読めると思う。
個人的には、ジョブズがアップルにいない間、ギル・アメリオやジョン・スカリーのころのアップルはどうだったのか、とか昔話でしか聞かないNEXTについても細かい描写があったのはかなり興味深かった。
最後のほうのピクサーとディズニーとの熾烈な争いとかもビジネスとは言えすごい応酬だなぁ…と思いながら読んでいた。
聞くところによると、アップルは数十年単位のロードマップを持っていて、MacがIntelチップにSwitchしたのもそのロードマップに従ったまでだという。あくまでかねてからの予定通り、ということらしい。そして今後に渡る製品計画もあるとかないとか…。おそらくそのロードマップと技術革新のタイミングをうまく組み合わせて、これからもアップルは人の目を引く製品を出してくるんじゃないかと。
スティーブ・ジョブズ-偶像復活 | |
ジェフリー・S・ヤング ウィリアム・L・サイモン 井口 耕二
おすすめ平均 |
- *1: 暗部というか気性の激しさとか、あまり表からは見えない部分
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