ようやく読み切り。
なかなかボリュームがあって、まとまった時間にある程度一気に読んだほうがいいかな。内容はドキュメンタリーとしてはかなり良かった。古代数学からの歴史や登場人物のそれぞれのストーリーだけでも、いろんなドラマがあって読み応えあり。
最終的に定理を証明したワイルズの描写も映像が想像できるようで、著者のサイモン・シンの他の本も読みたくなってしまった。しかし、ワイルズもそうだけどなんでこう一筋縄にいかないっていうドラマをちゃんと持ってるんだろうな。最初に証明したと発表してから、証明にギャップが見つかって1年以上も証明の修正にかかったあげく、最後の最後で解決策をひらめくとか…。
数学が大の苦手な自分でもほとんどの部分は苦労せずに読めた。一部の説明で数学的(というか論理的)なところは出てくるけど、その部分を何度か読み返せば問題ないかと。
まとまった時間で一気に読みたいと思わせるほどの話の流れだけど、一気に読むとかなり疲れる本でもあるかな。でも正直言って、この本で数学にちょっと興味が湧いた。苦手だけどね。
あと、訳がかなり良い。きちんと理系の知識がある訳者が訳しているし、不自然な日本語もなかったし読みやすいのは訳によるところも大きいかも。
フェルマーの最終定理 | |
サイモン シン Simon Singh 青木 薫
おすすめ平均 |
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