ソフトバンクの記者発表をオンデマンドで見たのだけど、開発者視点で興味をひいたのは、”プラットフォームの共通化”という言葉。
ただ、これは発表の中でもかなり曖昧な意味で使われていたようで、端末のソフトウェアのことをさしているのか、コンテンツ側のシステムを指しているのかごっちゃになっていたようだった。
質疑応答でも「端末のOSレベルなのか、GUIなどのアプリレイヤレベルでの共通化なのか」という質問が出ていた*1けど、孫社長はちょっとベクトルの違う回答をしてたし*2。
あと「ハードウェアは共通で、国内仕向けと海外仕向けでソフトを変える」という発言もあったけれど、ハードの共通化って、同一メーカー内の端末でってことだよね…きっと。他メーカー間でハードの共通化はあまり考えられない気がするし。
ただ、ソフトウェア基盤の(メーカーを超えた)共通化のようなことはちょっとやって欲しいかもしれない。まぁ共通化されたモジュールが足かせになることもあるかもしれないけれど、メーカーごとにドライバ、ミドル、アプリのすべてのレイヤを独自で構築するスタイルは今の携帯電話に搭載されている機能のボリュームを考えると限界に近づいていると思う。
ドライバはハード依存で難しいとしてもミドルウェアやアプリのフレームワークなどはある程度共通化できそうな気がする。そうすることで現場の開発者の負担は減らせないかな…と夢見てみるわけだけどな。
…まぁ、共通モジュールとかフレームワークとかって、得てして使いにくかったり融通が利かなかったりするのが常ではあるのだけど…。
でも今の携帯開発の現場の話しを聞いていると、もう競合条件*3とかを設計時にすべて考慮したりするのが難しいみたいね。それでテスト時にバグとして上がって対処するんだけどそこでデグレードして市場不具合…みたいな。
携帯電話の開発現場ってある意味、負のスパイラルに入ってしまってるように見えるのでもうメーカーの垣根を少し越えてでも何か改善しないと…。あとに残るのは倒れた技術者の山になってしまうよ。
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