働きやすい会社

日経が毎年やっている「働きやすい会社」のランキング。

働きやすい会社、2005年首位は松下・日経調査(via NIKKEI NET)

日本経済新聞社が主要企業を対象に実施した2005年の「働きやすい会社」調査のランキングで、松下電器産業が1位になった。2位は日本IBM、3 位は東芝。働きたい職場を選ぶ権利を社員に与えるFA(フリーエージェント)制度など、社員の意欲や能力を引き出す人事システムを用意し、積極的に活用する会社がランキングの上位を占めた。

 「働きやすい会社」調査は昨年に続き3回目。日経リサーチが協力して実施した。企業アンケートの回答内容を基に各社の人事・労務制度の充実度を示す点数を算出し、ビジネスマンが働く上で重視すると答えた制度に得点を傾斜配分してランキングを出した。有力企業249社、654人のビジネスマンから回答を得た。

これ、実際の紙面では100位まででているんですね。その中にうちの会社がかなり上位に入っているんですが、はて?並みいる有名企業、大企業などを押しのけてこんなところにランクインしているのはなぜだろうと思ったわけです。

で、この日経の調査方法を見てみると、上の引用にもあるように

1.ビジネスマンに「働く上で重視する制度」をアンケート(会社問わず)
2.調査対象企業に「どんな制度が整備されているか」をアンケート
3.ビジネスマンが重視するという結果が出た制度を採用している企業は高い配点で採点

ということで、これは「企業が整備している制度の有無」がキーポイントになるわけです。

極端な話し、「有名無実化、ほとんど活用されていない制度でも、調査に対して”制度あり”と回答してしまえばランキングで上位になる」ということなんです。おそらく、このランキングの上位に入った企業の社員の人は「なんでうちがこんな上位なの?」とそれぞれ思っているんじゃないかと思います。

「制度が用意されている」のと「実際に社員にとって有益な制度か」というのが違うんですね。制度がほとんど意味のないものだったり、制度を利用するまでのハードルが高くて誰も活用してなかったりなんてことはどこの会社でもザラにあるんじゃないでしょうか。

…ということで、個人的にはこのランキングは信用していません。各企業の広報もしくは総務あたりの「きれいごと」が並んでいるだけのような気がして…。

本当はこのランキングに各企業で働いている社員の声を反映させないといけないと思いますけど、たぶんそうすると収拾つかなくなっちゃうんでしょうね(苦笑)

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