脳と言葉を上手に使う NLPの教科書

時々、NLPという言葉を目にすることがあったので、興味本位で買って流し読み。

NLPの日本語訳は神経言語プログラミングというらしいけど、確かに自身に対して「プログラミング」している印象が強い。自身に問いかけたりメタ的に自分を見たりと意識に対していろいろ働きかけをすることで、考え方や行動を変えたり、他人とのコミュニケーションがスムーズになるよ、ということで既存の心理学療法からのいいとこ取りをしたものがNLPらしい。

そのNLPの技法はいろいろとあるけれど、本を読んだ時点で7割は「ああ、確かにそうかもなぁ」、残りの3割が「ホントかな?」という感触。

ラポールはNLPに限らずコミュニケーション術には出てくるし、「知覚位置」は相手、第三者の立場に立ってみることで気づくこともあるだろうし、「夢想家」「現実家」「批評家」それぞれの立ち位置に立つディズニー・ストラテジーも確かにそれができたらいいアウトプットが出るかも、と思った。

ただ、アンカリングはどうだろう…上手く自身のアンカーにその時の状態を覚えさせるのと、アンカーを触るだけで自身の状況を切り替えることってできるんだろうか?というのは少し疑問。

サブモダリティ、スウィッシュ、タイムラインあたりも、少し自己暗示というか…オカルトっぽいと言うか…実証はされてるんだろうけど、うーん…。NLPのトレーナーなる人がいるようなので、その人の指導でやれば別なのかな。

ただNLPのだいたいの方法は他の心理学でも出てくるものや、説明を読めばある程度は論理的に納得のいく方法なのでどんなものかサラッと目を通しておいても良いと思う。あとはそれを実践するかどうかだけど。

NLPの各技法の説明と、それが有効な理由、そして実際に自信に適用するときの簡単なチュートリアルがまとまった本で、書名の「教科書」的に全体像を把握するにはお手軽な本だと思う。

脳と言葉を上手に使う NLPの教科書 脳と言葉を上手に使う NLPの教科書
前田 忠志

実務教育出版 2012-03-23
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