無知というのは恐ろしい。ほんの少しばかりの好奇心を持って書籍を読んだり、ブログを読んだりして勉強していれば当然知っているはずのアタリマエの知識を知らなかったりする。しかもこの人はチームを取りまとめるリーダーという存在なのだ。効率の悪い作業方法をメンバに命じて、結果的に組織へ損失をもたらしているのに、その結果に気がついていないのだ。
無知というのは恐ろしいというのはその通りなんだけど、これはリーダー一人を責めても仕方ない面もあるかなとは思う。
私自身、評判のイマイチなSIerに長く在籍していて技術力や知識の無い人と一緒に仕事したり山ほど見てきたりして麻痺しているのかもしれないけど、上記のようなケースでは配下のメンバーから突き上げが必要なんじゃ無いのかなぁとも思う。
例えば上の例だとコミットメールを引き合いに出しているけど、配下メンバーが誰もSubversionをフックすれば自動化できる、ということを知らないのであればまぁプロジェクト全体として無知の状態で不幸だね、という話なのだけど配下メンバが誰か一人でも自動化の方法を知っていれば、それをリーダーに提案する、もしくは自分で率先してそういう設定をしてしまう、という動きもプロジェクトを考えるとあるべき姿かなとも思う。
この場合はそういうメンバの提案を聞く耳を持つリーダーであること、という条件がついてしまうけども、自分の知らないことこそ、知っている人からの話は上に立つ人間であっても謙虚に聞けないと駄目じゃなかろうか。
もちろん、リーダー自身がいろいろ知識があって効率の良い作業方法を指示できるのであればそれがベストなんだけど、リーダー一人に全知を求めても無理なのかなというのが私の経験上の感想。
まぁ、何も知らなさすぎるリーダーというのも非常に手がかかって厄介なのだけど…。
コメント