来年度のグループ内の新人教育のカリキュラムを何人かで検討中。
実際に5月中旬か下旬くらいに現場に配属されてからほぼ1年の間、どんなことをどういった形で教育するかっていうのを考える。
ここ数年くらいはほぼ4半期を1つの単位として
- C言語のコーディング
- レビューの受け方
- 開発環境の構築の仕方
- JTAG-ICEを使ったデバッグ
- 所属機能チームの機能の理解
- テスト項目の抽出のやり方
- 詳細設計の触り部分
など、開発作業の基本的なところをすぐ上の先輩社員を先生として主にOJTで行ってきた。
基本的に配属されるのは9割以上はプログラム未経験者で、中にはWordやExcelもあまり使えない人も多く、文字通りゼロから教えていってチームの戦力にしていかないといけない。
今年度、部署内の体制が少し変更になったことで、私の所属するグループでカリキュラムを少し変えようとしているのだけど...。
それこそ教えたい、覚えてもらいたいことはたくさんあるけど、そもそもどんな人が配属されるかも分からないので、どれくらいのペースで進めて良いのかも判断するのが難しい。
全社的な研修を一ヶ月ほど受けてくるとは言え、基本的には未経験者。ある程度は本人の進み具合によって柔軟に対応するけど、1年でどれくらいのことを教えられるだろうか、そして2年目、3年目はどう教育していくか...。
私としては、技術向きの人を育てることができると良いと思ってるのだけど...。未経験で業界に入ってきて、「技術が面白い」と思ってくれる人はほとんどいない。
うちの会社が受託中心のSIerで技術に興味を持てるような仕事のやり方ができていなかったり、キャリアパスがマネジメント指向が強いのもあるんだろうけど、2,3年目になると「技術に自信が無いからマネジメント系に行きたいです」とほぼ全員が言う。
技術系に進むのは、学生時代からコード書いたりサーバ管理したり、「昔からやってる」人くらい。ということは裏を返せばほぼいないってこと。
私はここが一番の課題なんだと思っている。
いくらマネジメント職が増えても、それだけではソフトウェアは出来ない。技術はパートナー会社さんに任せっきりだと、社内に技術やノウハウは何も蓄積されない。それこそ、「悪しきSIer」の典型になってしまう。
私の考えは、技術がきちんとできるキーマン的存在を社内にもっと増やすべきというスタンス。
今の組織ではマネジメント職と技術職がアンバランス過ぎて、つまらないことで躓いたりしてるプロジェクトが多い。ちょっと技術が出来る人、調べるのに長けてる人がいればそんなのはボトルネックにならないだろうと思うこともよくあるので。
なので新人教育では技術自体もそうだけど、まずは物事の調べ方、問題解決のやり方、作業の段取りの付け方を身につけられるようなカリキュラムも入れられないかな、とは思っているのだけどね...。
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