「計算機プログラムの構造と解釈」は読む価値がないか? - なるひこの Linux Printing お勉強日記
以下のようなブクマコメントをしたら、丁寧な追記を頂きました。恐縮です。
計算機科学に向いていない=プログラマに向いていないという意味なのかな。まぁそしたら私は足を洗わないといけなくなりそうだな。こういうアカデミックな"○○論"的な匂いのするのは苦手だし。
プログラマと数学 - きままな日記帳でも少し触れていますが、SICP自体を否定しているわけではありません。読んで学習して自分の血肉にできればそれは素晴らしいことです。
ただ、SICPを読んでいないプログラマを無条件でDisるような記述がネット上で散見されるのに違和感があると言うだけです。
なるひこさんは以下のように書かれているので
前半「計算機科学に向いていない=プログラマに向いていない」は、そんなことはありませんし書いてもいません。
そのような無条件にDisるような方では無いと思いますが...。
私の中でSICPを含んだ「学術アレルギー」があるのは、「知っている人が知らない人をDisる」空気が一部にあるように感じられる*1からで、その内容自体を否定はしませんし、私も多少の知的好奇心は持っているのでそういう世界を理解できる頭脳があればなぁと思うことも多いですから。
なので、都合のいい引用かもしれないですけど
自分の道具としてのプログラミング言語とその周辺知識しか知らないプログラマは遠からず人件費が安い国にアウトソースされてしまう可能性があるため、Something New は必要でしょうね。
ただ、エンジニアってやつは好奇心が勝負なので
これらには全面的に同意です。
- *1: 正確に言えば、学術以外でも変にDisる人はいますが
コメント
わざわざエントリまで立てていただいてありがとうございます。
まさに我が意を得たりです。
反アカデミズムも、アカデミズム絶対も、どちらも愚かですからね。
下らない dis りあいをしてる場合があったら、それぞれの特性をどう生かして自分たちが幸せになる世の中を作れるか (っていうと大げさですが) を考えたいなと思ってます。
なんだか感覚が近いようで嬉しいのでコメントさせていただきました。ありがとうございました。
いえいえ、こちらこそ。
そうです、アカデミズムはアカデミズムの役割、それ以外はそれ以外の役割があると思います。
そして、どっちが偉いとかそういうのは本当は無いんだと思うんです。
どうしても学術系=頭が良い=偉い、みたいな図式になりがちなのが残念ですけど、
たしかに頭の良い人が考えないと解決しない問題もあったり、逆に現場で揉まれてる人でないと見えないものがあったりすると思うので、うまく共生したいですね。
そして、その人の才能の多寡に限らず、技術者として生きていくのなら好奇心とそれを勉強する気持ちは忘れてはいけないというのは本当にその通りだと思います。好奇心が無ければ成長しないと思いますし、嫌々仕事をやっていることになってしまうので、その人も周りの人も不幸になるのではないかと。
このところ、技術に興味無いのにこの業界に来たという人が増えてきて、そういう人たちを教育したりしないといけないと考えるとどうしようか、と悩むことが増えてきています…。